水墨画部門第6回展の上位作品
内閣総理大臣賞
作家の部大賞
題名関心F30号
文部科学大臣賞
作家の部作家大賞
題名ハロードーリー’64F30号
ご受賞者の声
1964年18歳の時、船で米国に渡った。LAのダウンタウンに住み、朝からブルースがラジオから流れる。それまで音楽と言えば歌謡曲しか知らなかった少年にとっては、ブルース&ジャズは感動だった。
ちょうどこの時ルイ・アームストロングの「ハロードーリー」を聞いた。黒人特有の声、シンプルな音、この時の感動をモチーフとして水墨画で表現してみた。
ブルースやジャズはシンプルだ。水墨画もシンプルだ。ルイ・アームストロングはこう言っている。「途中であきらめてはいけない。途中であきらめてしまったら、得るものより失うものの方がずっと多くなってしまう。」あきらめないで水墨画を続けてきて良かった。
いつも励まし、続けさせてくれた今は亡き妻に感謝。
玉堂美術館賞
作家の部作家準大賞
題名天と地F30号
ご受賞者の声
この度は全国公募第6回日美展におきまして準大賞受賞、併せ玉堂美術館賞受賞の栄誉に預かる事ができました。身に余るご評価を頂きましたこと、深く御礼申し上げます。
この作品「天と地」は、紫陽花が冬の間地中で根を伸ばし、春に美しい花を咲かせる成長の過程から着想を得て描きました。紫陽花の地下での静かな努力が美しい花を咲かせる力となります。それは私達の人生においてぶつかる困難を乗り越えて成長し、輝かしい未来を迎えることと類似しているのではないでしょうか。
自己啓発や学びの期間は冬のようなもので、その間にじっくりと内面を育み、新たな力を蓄え、それが春には自信を持って自己を表現し、花を咲かせる時がやってくるのではないか、と思います。冬の根の大切さを忘れずに精進を重ね、より一層の表現力を磨きながら、新たな作品を創り出していきたいと考えております。
この文をしたためながら、私の作品をご評価いただいた喜びを改めて噛みしめております。今後共ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。ありがとうございました。
東京都知事賞
一般の部大賞
題名高山泉水長流F30号
ご受賞者の声
沢山の応募者の中から、まさか私が東京都知事賞に選出されるとは思いもよりませんでした。大変名誉な事であり、喜ばしい限りです。受賞を知った時は内心、心此処に非ずで、言葉では表現仕切れない喜びを覚えました。支えてくれた家族にも感謝を伝えたいです。
公益財団法人国際文化カレッジ様にもこの様な場を設けて頂き感謝しております。
また、友人からもたくさんの祝福の言葉を頂き、感無量です。
今後は自信を持って、楽しんでもらえる良い作品作りを意識して皆様に届けられるよう、次の作品も努力を惜しまず邁進していきたい所存です。
作家の立身出世はただの絵空事ではないと体感しています。子供の頃に思い描いていた夢に、当に今突き進んでいて、きっと近い将来叶うと信じています。
そして最後に、この場をお借りして、今年天寿を全うされた恩師にこの報せを以て、感謝を伝えたいです。真に有難う御座いました。これからもそちらから見守って下さい。
東京都議会議長賞
一般の部大賞
題名LiaisonF15号
ご受賞者の声
このたびは、東京都議会議長賞を賜り、誠にありがとうございました。この慶びとともに、長年ご指導を賜りました丸山東子先生に感謝申し上げます。
「Liaison」はフランス語で「つながり・連結」を表します。この作品では自然や人々のつながり、相互の強調さの重要性を表現したいと思っておりました。そのために抽象的な形と流れるような線や模様が、それぞれがお互いに交じり合い結びついていく様子を表現しています。
現在、社会では技術の進歩や便利さによって人と自然とのつながりを忘れがちになっているように思われます。私たちは人とのつながりやコミュニケーションを大切にし、自然と調和しながら生活していけるよう努力したいです。
これからも白い和紙の上に墨で描いていく瞬間を大事に楽しんでいきたいと思っております。
無鑑査出品
無鑑査
題名蒼い夏F30号
無鑑査
題名森の狩人F30号
無鑑査
題名新雪F30号
無鑑査
題名令和龍虎図F30号
無鑑査
題名海のオアシスF30号
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ご受賞者の声
この度は、大賞併せ内閣総理大臣賞を頂きありがとうございます。素直に嬉しい気持ちでいっぱいです。
今回のタイトルは「関心」モチーフは飼っているエンゼルフィッシュです。魚というのは水面の異変に敏感で、餌でも泡でも何か変化があれば反応します。とびつく魚、つられて行動する魚、様子を伺う魚。反応は様々ですが自分も似たようなアクションをとるなぁと感じます。
「常に変化に興味を持って行動できる自分でいたい」そんな思いもこの絵には込めています。とはいえ、魚の雰囲気や水中に漂うどこか優雅な時間もあわせて描きたかったので、水面にアクションをおこす魚に勢いをつけないよう余白を作り抜け感をだしました。細かく描きたくもなりますが、略すことで墨で描く良さが出るので筆をとめるのに苦労しました。その甲斐あって望む空気感を表現できたと感じています。
今回の受賞でいちばん嬉しかったのは、多くの人に喜んで頂けたことです。絵を描くことで誰かと喜びや楽しみを共有できるということを改めて体感致しました。おかげであらたな目標もできました。こういった機会を与えられたことにお礼申し上げます。