水墨画部門第4回展の上位作品
内閣総理大臣賞
作家の部大賞
題名聖寂F30号
文部科学大臣賞
作家の部作家大賞
題名潮騒F30号
ご受賞者の声
「作家大賞・文部科学大臣賞」栄えある賞を頂きまして、誠にありがとうございます。この度の身に余る光栄に感謝しています。
昨年から新型コロナの影響で、展覧会開催に際しましては大変なご苦労があった事と思います。主催者の皆様、審査員の先生方へ心より感謝申し上げます。
潮騒は福井を旅した時に海辺で見たウミネコをモチーフにしています。間近で見た躍動感あふれる群れの動きに感動し、描いてみようと思いました。海岸に打ち寄せる波の上を飛んでいるウミネコ、その鳴き声と波の音が聞こえてくるような絵になればと思い、勢いのある筆づかいを心掛け、試行錯誤しながら描きました。
イメージや感動を形にするのはとても難しく、がっかりする事の連続ですが、それだけ水墨画という山は高く、その頂きを見上げながら一歩ずつ歩いている今を、とても幸せに思います。これもひとえにご指導くださっている先生と、お世話になっている皆様方のおかげです。ご縁を大切にしながら、これからも水墨画を生涯の楽しみとして続けて参りたいと思っております。
玉堂美術館賞
作家の部作家準大賞
題名花七日F30号
ご受賞者の声
人に「貴方は何をすることが、一番好きですか?」と尋ねられたら、即答で「絵を描く事です。」と答えるでしょう。その様な私は、今年も、日美展に向けて楽しく準備し描き上げ、応募しました。
「準大賞、玉堂美術館賞」届いた最終審査結果通知を見てびっくり!「えええっ…私が…」並みいる応募者の中から大きな賞を賜り、一瞬、時間が止まったように見入ってしまいました。大変、名誉な事です。やがて心が落ち着くと、コロナ以前にお目にかかった事がある、審査委員の諸先生がたのお顔が浮かび、さぞ選考は大変な事だろうと、そして、この展覧会のために、コロナで難しい環境の中、携わり、ご苦労なさいました皆様に、深い感謝の念が湧いてきました。
お疲れ様でした。有難く、心から感謝申し上げます。
今回の出品作は、「花七日」と題して、人も花も美しい時の短さを、しだれ桜で表現してみましたが、規定の30号の中に、余白の美しさのスペースを如何に配置するか、日本の花の美しさを代表すると言っても過言ではない、しだれ桜の花の品格を損なわないよう、どのように表現したら良いのか、又、画面の静かさの中に、動として、季節に合った鳥をどの位置に配したらいいのか、墨の選択と調墨、運筆等々、本来の水墨画の良さを損なわない事を念頭に置いて作画したのですが、和紙の上を水と共に滲んで行く墨は魔物、中々意のままに成りませんでした。
しかし、「日美展」は、私に水墨画を愛し描き続けて成長する場所を毎年与えて下さいました。作品を出展できる度に、会場で多くの感動作品から、又、お会いした諸先生、仲間を通して、水墨画に関して、学ばせて頂く事が大でした。
この度は、身に余る大きな賞を賜りましたが、時が経つにつれて、賞を受けるに相応しい実質的な器のある者となれるように、努力、精進しなければとの思いが強く成っています。
しかし、最近、私が感じていることを率直に申し上げますと、本来の伝統的な水墨画の魅力が失われている感が致します。何にしても、歴史と共に変化し発展するものでしょう。水墨画も時代と共に発展、変化があるにしても、それでも、水墨画は他の絵とは異なって、失ってはいけない技法が有りますので、先ずは、その事を語り伝えて行かなければと思っています。
従って、固いことを申し上げますが、水墨画を愛されこれから始める方、基本である、「四君子」等々が理解出来ていないと思われる方、まず、水墨画が、他の色彩豊かな絵画と、どう異なるのか、理解して頂きたいものです。水墨画は、白黒の写真の様なものではないと心して欲しいものです。
水墨画を公募展に応募したいと願っていらっしゃいます皆様には、基本を理解した上で、「上手に、立派に描こう」等の邪念を捨てて、伸び伸びと、ご自分の個性を発揮され、人まねではなく、世界でたった一枚だけのご自分の絵を、楽しく描いて、先ずは出品してみましょう。
そのための第一歩は、応募書類を申し込み手元に取り寄せる行動から始めてみましょう。
東京都知事賞
一般の部大賞
題名よろこびF30号
ご受賞者の声
定年後に始めた水墨画の世界は、私の第二の人生をより豊かにしている。
墨と紙から生まれる様々な表現方法によって、新しい世界と出会うことができる。そこには新たな発見があり、また学びとともに喜びを感じることができる。
そして水墨画を通しての人との出逢いである。指導者久山先生の素晴らしいお人柄と、一緒に学ぶ仲間の励まし合いが私を成長させてくれる。
これからの私の目標は、多くの人に水墨画の面白さを伝えていくこと、そのために引き続き精進していきたい。
東京都議会議長賞
一般の部大賞
題名わだつみの底F30号
ご受賞者の声
本作品「わだつみの底」は、深海における地球の割れ目に存在する、熱水噴出孔周辺の光景をイメージして題しました。此処は生命誕生の場とも考えられており、現に奇怪な生物が棲息する別世界です。
作品を構成している「特殊滲み技法」は自ら考案したもので、色々な使い方があります。尚、この技法は既に公開しております。
無鑑査出品
無鑑査
題名あの日を、忘れないF30号
無鑑査
題名歩F30号
無鑑査
題名楓F30号
無鑑査
題名八幡平ドラゴンアイF30号
無鑑査
題名大垣城跡F30号
無鑑査
題名荷風苒々F30号
無鑑査
題名オーロラF30号
無鑑査
題名忍び寄る棚田の夕暮れF30号
無鑑査
題名断崖F30号
無鑑査
題名雪どけF30号
あなたの作品も一冊の本に掲載される【作品集】も刊行!
会場に展示されたすべての公募作品を収録した豪華作品集も同時刊行します。
予約販売ですので品切れの心配もありません。
あなたの作品が掲載された画集は、大切な記念になります。
ご受賞者の声
古い友人がセカンドハウスを建てた由、是非にと招待を受け一泊の予定で訪問した。
夜になり宴会が始まった。大工さんも来て、ココ上総の国は里見八犬伝や観光にと話に花が咲いた。
翌朝大工さんが話題の所へ案内してくれ、方々へ車で廻った帰り道すがら、コノ辺に変わった洞窟があり、太陽が差し込む光が水面に反射して映し出すハート形のシルエットが有名との事で車を反転させたが見当たらず…残念…。
10年ぶりに思い出し訪ねるため車を走らせた。捜し捜した…見つかった。祈願叶う。
高さ15mくらいの岩中でゆっくりと階段状の岩から流れ落ちる清流が美しい。秘境という文言がピッタリ。洞窟の暗さと差し込む光が波の立たない水面に写り、幻想的なシルエットの様な自然が作り出した造形美を味わいました。この味を忘れない様に…忘却しない様に…水墨画を描き始めた自分に…と。